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平成17年7月24日(日) 雄蛇會トーナメント2005第3戦 優勝

             

 AM4:00現地到着、既に5,6台が駐車場に並んでいる。受付を済ませ桟橋で仕度をする。今日の心境は少し穏やかでない。それは魚がいる

場所が明確に分かっておりその場所以外考えられないからである。如何にその場所に真っ先に到着できるかが優勝できるか出来ないかの境目に

なるからである。桟橋の先の方に係留している船にバッテリーを降ろし準備万端。しかしまだまだ不安要素はある。私のエレキの馬力が弱い事

(36ポンド)。その場所に目をつけている方が後一人いる事、間違いなくその人(N氏)はその場所に入ろうとしている。

 いざ出船、先頭をきって池中央を目指し出船、やはり後発部隊に段々追い越される状況、案の定N氏はその場所に向かっている。「ヤバイ!」

と思っているとN氏は、ロッドに結んでいたバズジェットを右岸の方にキャストし進路を右にきった。「ラッキー!」心の中で叫んでいた。

 その場所に到着、流れ込み前のウィード地帯である。その中でもひときわパリパリ状態の藻がある一帯が今回の最大のポイントである。

魚を驚かせないよう少し遠めにディスタンスを取って船を停止させ、フリッピングロッド:7.6フィート、シンカ:5/8タングステンシンカー、

ライン:フロロ20LB、最初のルアーは、ラトルホッグ4”、心臓がバクバク言っているのを感じながら第一投をプレゼンする。(この場所に最初に

到着できた喜びと、最初にどんなサイズのバスがバイトしてくるかの期待で)シンカーが藻の上に落ちて2,3回シェイクを加えるとスルスルと

藻の下にすべり込んでいった。一気に水底に落とさないようにサミングしながらシェイクも加えていく。そして水底にシンカーが到達、しかし

NOバイト。少し弱気になる。先週から、また先日もここには入れ替わり立ち替わり人が入ってかなりの魚をフッキングさせているからヒョットしたら

つぶれているかもしれないと思いながら沖側をみると既に沢山の船が思い思いの場所で釣りを開始している。

 そして少しテキサスを入れる場所を変えて第2投目、同じようにプレゼンしたルアーが今度は、藻を通過した直後「グッ」と重くなる。間髪入れずに

フッキング、待望の一本目だ!(かなり良いサイズ)。しかし、藻面に出た瞬間フックアウトしてしまった。気分は、フックアウト症候群に落ち込みそう

な予感。しかし考えていても仕方が無い。「今日は、この場所と心中するつもりでこの第3戦に望んでいるのだから」と気を取り直し第3投目、

直ぐにバイトこれも良い型、今度はキャッチ成功。(1200g)この後信じがたい事にドカドカと40cm後半のヤツがバイトしてくる。アッという間に

入れ換えもできて、1200、1400、1600でリミット達成。時間は開始後わずか55分しか経っていない。この後8時間どうやって時をすごしたら

いいのか全く分かりません。今の総重量では、この大会の優勝ラインを軽くオーバしているのです。(今までの優勝ラインは、3000g超え)

いやいやここまで来たら本当にこの場所を空っぽにするしかないと思い直してまたせっせと藻場と格闘を続けました。結果、今まで3匹中2本を

入れ換え1600、1700、1800でそろってしまいました。ここまで掛けたバスは、10本を超えていました。時間は8時を少し回ったところです。

    

 隣で同じように釣りをしていたS氏が、50オーバーを獲ったといってきたので私も今度は、50オーバー狙いに絞りました。今まで使ってきた

ワームでは、ここまで釣っても50オーバーには届かないと思い何かバルキーなワームはないかなとバッグの中を探すと随分前に買っておいた

11インチワームが未使用のままバッグの底にありましたので、これこれと思い隣にいるS氏に「これってどうよ」と確認して投入した瞬間、「モゾッ」

というバイト。フッキングすると今までの物と確かに異なる重さ、慎重に取り込むとなんと50アップ(1800)でした。時間は9時頃。この後当たりが

遠のいたので一旦休憩に戻りました。

 11時頃他の場所を一応見て回りましたが何処もパットしない様子なので再び例の場所に行ってみましたら玉緒さんが釣っておりましたので、

少し離れた(30m程)ワンド内を同じくテキサスで探って見ましたが当たりが出ないので例のポイントの周りに待機し、人がいなくなってしまうまで

待っていましたら、12時頃玉緒さんもいなくなってしまいましたので、場所を少し休ませる意味で釣らずにじーっと見つめていました。少しすると

N氏もやってきて私の隣で同じようにその場所を見守りながら、藻面に「モワッ」が出るまで(この現象が肝)待っていました。12時半頃「モワッ」

が出てきたのでN氏も釣り始めました。私も少し待って11インチワームテキサスで釣り開始、一投目でが藻面から藻を貫きぬけた瞬間でした。

「グッ」っと押さえ込まれるような違和感があったのでゆっくりと聞き合わせを入れてみましたら次の瞬間「ムズッ」という感じで引き込まれたので

間髪入れずにフッキングしました。結果、今回最大の51.5(1980g)の魚でした。

 勝因及び50アップを持ち込めた訳
    @大会の前週に場所を見つけた事。
    A前日に叩かれていたのにまだ叩き切られていなかった事。
    B11インチストレートワームがバッグにあった事。
    CS氏、N氏が同じ場所で50アップを先に釣った事。
    DN氏が出船後そこに行かなかった事。
    E雄蛇會のメンバーが素晴らしいメンバーである事。

 キモ
    @魚との距離をできるだけ遠く取る事。
    A静かに釣る事。
    C魚の向きを意識する事。(水の流、風の方向)
    D一匹掛けたら直ぐその同じ場所にルアーを投入する事。

             

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